食品を扱う企業にとって最も重要な課題は、いかに品質と生産性を向上させるかという点にあります。生産性を向上させて製品1個あたりの価格を安くしたとしても、品質に問題があれば意味がありません。特に食品は品質が低いと食中毒などの問題を引き起こし消費者との間でトラブルに発展します。売上を増やすために生産性を向上させたところ、トラブルに発展して消費者の信頼を失ったのでは本末転倒です。
生産性を向上させて製品の単価を下げることも重要ですが、同時に品質の向上についても考慮しなければなりません。食品の安全を守るためには、出荷されるまでの全ての工程で適切な温度管理を行う必要があります。あらゆる工程を対象とした温度管理を行うには手間とコストがかかりますが、投資を惜しむと品質が大幅に低下してしまいます。食中毒の主な原因とされている細菌やウイルスは目に見えないため、どこで増殖しているか分かりません。
思わぬ場所で増殖しており製品に混入して出荷されると、食中毒を引き起こしてしまいます。食中毒などのトラブルによって消費者に被害が生じ、信頼が失われるのを防ぐためには適切な温度管理が欠かせません。適切な温度管理によって衛生環境を良好に保っていれば、細菌などの増殖を抑えることができるので安心です。必要な投資をしっかりと行い製品の品質と安全性を向上させた上で、生産性を高める努力をする必要があります。
食品を扱う企業には、第一に消費者が安心して購入できる製品を製造することが求められています。