HACCPの一般衛生管理はHACCPの基礎になる調理環境におけるの衛生管理であり、その中には従業員の入室確認と健康確認の項目があります。具体的には、従業員の体調・服装・毛髪・傷などのチェックを行うことになりますが、最近はコロナ渦の影響から検温も項目の一つに含まれていて出勤したときに体温計で検温を行い平熱であることを確認することを日々のフローにしているところは多いといえます。ただ、HACCPの考え方は検温を行うだけでなくそれの記録を付けることも重視しているため、記録ができるような仕組みを考えることも重要です。さらに、検温は自己判断で良いのか職場の他の従業員が記録を行うなど取り組みも重要です。
仮に、自己判断や自己記録にしてしまうと記録をすることを忘れただけでなく、確認そのものをしていないときでも記録を行えば済む、このように考えてしまう人がいるので徹底した管理を行うためには自己記録ではなく第三者が必ず関わるような仕組みを作ることが大切です。日々管理を行っていることは、その都度衛生管理記録に残すことで全ての従業員が漏れなく衛生管理を実施していることを後から確認することができます。さらに、食中毒の発生などの疑いが起きたときにも記録があることで自分たちは日頃から適切に衛生管理を行っていることをアピールすることができます。不具合が生じたときなど、過去の記録を見ることでその原因を特定できるかもしれないなど再発防止にも役立てることが可能です。