湿度計のセンサーは実は製造後から少しずつ劣化していて、緩やかながらも精度の低下が生じるのが普通です。高価な製品だとメーカーがいわゆる校正を行っていますが、校正の必要性があることからも、精度は低下するということが分かります。空気中の水分を測定する性質上、湿度計のセンサーの劣化を避けることはできませんし、大事に扱ってもいつかは寿命を迎えます。ユーザーにできることがあるとしたら、劣化を促進させてしまう要因を理解すること、注意して扱うことくらいです。
湿度計のセンサーは衝撃に弱く、急激な温度変化にも追いつけないことがあるので、落としたり高温の環境にいきなり持ち込まないといった注意がポイントとなります。湿度計はセンサーが劣化したり故障すれば、表示部分に問題がなくても買い替えて交換する必要があります。本体は再利用できないわけですが、センサーの着脱が可能で交換に対応するタイプなら、湿度計の本体を無駄にせずに済みます。このタイプは着脱機構を備えている分、コストが価格を押し上げてしまいますが、着脱できることから校正が受けられることが多いです。
使わない時は外して分離した状態で仕舞っておけますし、運搬もしやすいといったメリットがあるので、実際に使ってみれば価格に見合うメリットが実感できるはずです。また、予備があれば1つを校正に出してもその間使い続けることができるので、メーカーに預けている間使えないと困るという人にとって朗報です。